シャローが得意な人は、シャローが得意な分 シャローが駄目な時も分かります。
そんな時はシャローをキッパリと切り捨てる。
3月の河口湖を得意としている浅瀬男は、この時期のマスターズ(過去4試合)ウェイイン率100%。
ワームが使えた時代はノーシンカーのサイト。
ワームが禁止になってからはジョイクロのサイトで必ずウェイインしていました。
今大会もそのつもりでジョイクロを用意していったのですが、金曜日の前日プラクティスの時点で湖を一周サイトしていてもシャローに魚がいませんでした。
正確に言うと、口を使う為に上がってきたフィーディング系の春の魚はおらず、越冬系の口を使わせづらいバスを数匹確認したのみ。
この越冬系のバスのサイトは、浅瀬男のサイトとは流派が違うので戦略からパス。
1:目に見える水深に、春の差してきたバス(口を使いやすいバス)がいない=ジョイクロのレンジにバスがいない。
ということで、狙いをミドルレンジにシフト。
毎年、一番最初に差してくるエリア(第一陣)のフィーディングエリアとなるシャローフラットの手前にあるブレイクに戦略をチェンジ。
2:春の基本『ニア ザ ディープ』
シャローにバスがいない。
でも必ず差したがってるバスが、その1段下に待機しています。
目に見えるレンジにバスがいなくて、その1段下にいると仮定した場合、偏光レンズでサイト出来るか出来ないかのギリギリのラインから下のレンジのみに狙いを絞りました。
3:大岩
ニア ザ ディープなだけなら湖中にたくさんありますが、春のエリアは決まっています。
そして、そのエリアの中でも核となる場所(超一級)が一番デカイ岩。
普通の岩ではなく、一番デカイ岩です。
こーゆータフな時こそ、一番基本的なとこにバスがいる(と信じるのです)
4:ストラクチャー&ボトムをタイトにトレースするミドスト。
警戒心が強まったバスのストライクゾーンは狭いこと、低水温&プレッシャーで動き回らないことから、これも基本となるタイトトレース。
5:シラウオ
もはや、春の河口湖戦で定番となったシラウオ。これをサイトで確認したのは白須と鵜の島回りのみ。
サイトで確認したのは少数ですが、シャローに少数いるのなら、その沖のミドルにはもっと数がいるはず(と信じるのです)
6:ジグヘッドではなくダウンショット。
プリの魚の動きはスモールもラージも一緒。
浅瀬男が野尻湖でよく使う春の食わせ技
『レベルストローク』
シラウオチューンしたポークを使用するのですが、ジグヘッドに比べ、チョン掛け針のダウンショットの方がよりナチュラルにシラウオらしい動きを出せます(ジグヘッドは針の長さ分、ボディーの動きを殺してしまう為)
以上の6つの要素を頭に入れつつ、
7:遊泳力の弱いシラウオが溜まりやすい風裏。
8:水温上昇により差し気が上がるであろう太陽の日射時間が長いエリア。
7と8の要素が合わさるタイミングが、ちょうど北西の風が強くなった時に白須のお堂にドンピシャとなり移動。
1~8の要素が全て合わさった10時30分。
考えて推理して狙い通りの1本。
ネットインした時に、目の前で一部始終見ていた横山プロに怒号のような
『おっしゃぁぁぁっー!!!』。
TOP50のM淵選手にも負けんくらい(笑)
2日目は118人中ウェイインしたのは2人だけ。
単日2位で総合4位でした。
浅瀬男のトーナメント人生の中でも1番痺れて嬉しい魚だった。
それほど今大会は厳しい状況で、そんな中でも必死に考えて推理してたどり着いた一本のクオリティーフィッシュ。
常に今の状況を考えて、『今を釣る』
この能力はTOP50に昇格してから鍛練されました。
きっと昇格前のマスターズ時代の浅瀬男だったら、シャローが駄目でも無理矢理シャローだけで勝負して撃沈していた事でしょう。
サイトを駆使して、その結果シャローがダメならアジャスト。
これこそシャローを得意とする浅瀬男の
『浅瀬男たる由縁』
トーナメントは博打戦略では無く確立論戦略が大事です。
引き運とかモッテル というのは確立論の高い戦略を実践した選手が引き起こす、偶然ではない『必然の奇跡』だと僕は思っています。
運だけで過去4試合ウェイイン率100%はありえません。
マスターズにした2つの忘れ物。
『アングラーオブザイヤー』と『優勝』
優勝はなかなか難しいですが、年間を狙う上ではまずまずのスタートとなりました。
残り3試合も狙いにいきます。
野尻湖ガイドの奥泉ガイドサービスでは、上記のように状況判断してシーズナル&トーナメント的観点から細かくご説明させて頂き、ゲスト様と一緒に推理しながらバスを探し釣って頂いております。
考えて推理して釣る楽しさを求めたい方、シーズンインしたらご予約お待ちしております。